家に帰って号泣した本■旅猫リポート レビュー■

ブックレビュー

ガストでご飯を食べながら本を読んでいたら

「あ、これはマズイ」

と思った。

僕は本を読んでいて泣くことはめったにないのだけれど、読み進めていくうちに目頭が熱くなって、鼻水が出てきた。涙腺が緩むと、なぜか鼻水も出てくるよね、どーでもいいけど。

これ以上読んでると公衆の門前でいい歳した大人が泣くという醜態を晒しそうだったので、本の続きが気になるけれど、早々とガストを後にして、家に戻ったのでした。

その本は有川浩さんが書いた「旅猫リポート」

2〜3年ほど前に、福士蒼汰さん主演で映画化もされている作品です。

元々有川浩さんの作品は大好きで、図書館戦争や植物図鑑、アンマーとぼくら等を読んでいたんですが、これがトップに躍り出ましたね。

有川さんが描くキャラクターって、ものすごく魅力的なんですよね。リアリティがあるというか、どこかしらに「共感」できる箇所があって、一気に物語に引き込まれてしまう。

旅猫リポートに出てくるキャラクターも例外ではなく、出てくる人みんな

「この人の話をもっと読みたい!!」

と思わせるほどでした。

この後はネタバレしないように書きますが、本をよく読まれている方は

「こういう展開になるんだろうな」

というのが、おそらく分かってしまうかと思います。鈍くていつも作者に驚かされる僕ですらも、最初の方で展開が読めたので。

なので、純粋に物語を楽しみたい方はここでバックして、ぜひ実際に読んでみて下さい。本を読んで泣きたい人にはマジでオススメです。

★★★

人の言葉を理解できる猫ナナ(ただし、人間と言語でのコミュニケーションは取れない)と、主人公の悟。

2人は仲良く暮らしていたが「ある理由」によってナナと暮らせなくなり、里親候補に会いに行くのが主なストーリー。

先ほど話したように話の展開は割と早い段階でピンと来ますし、それっぽい表現も多々出てきます。

けれどこの本の魅力はそこではなくて、やっぱり「人」なんですよね。

ナナの里親候補として、主人公の悟が小〜高校までの友人達が出てくるんですが、全員共感できるんですよね。

学生あるあると言うものなのか、「それわかるわー」というポイントが文章のあちらこちらに詰め込まれてる。同じような経験をしてる人に、やっぱり共感しちゃいます。

そして何よりも悟の保護者である「叔母さん」。この人はいわゆる生き方が不器用な人。気が強くて、言葉をうまく選べず、周りにちょっとキツい印象を与えてしまうけど、本当はすごく優しい人。

僕の叔母さんもまさにこんな感じの人で、掴みどころが無くて、何を考えているのか分かりづらいんだけど、心の奥底には優しさがある。

だからか、自分の叔母さんと重ね合わせて、何だかめちゃくちゃ共感しちゃったんですよね。

悟に対しての独白や想いを書いている文章は、もう涙が止まらなかったですね。彼女なりの後悔や辛さが手に取るように伝わってきたので。

叔母のそんな後悔や辛さを悟は「ありがとう」という感謝で返している。主人公の悟もいい奴すぎます。

この2人をはじめ、全員の好感度がMAXだからこそ、めちゃくちゃ泣けたんだよなぁ。はぁ、何だか思い出しただけでも涙が出てくる。

1年くらい放置して、内容を忘れかけた頃にまた読もうと思います。



 

 

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