その発想はなかった!全く新しいタイプのクローズドサークルとは?■屍人荘の殺人 レビュー■

ブックレビュー

今回紹介するのは

「屍人荘の殺人 今村昌弘著」です。

この記事は

  1. 面白いクローズドサークル作品を探している人
  2. ダンガンロンパやかまいたちの夜が好きな人

におススメな、ネタバレ無しの記事です。

まさかこんな変わった状況でクローズドサークルに陥るとは…

吹雪の中の山荘、嵐で船が出せない孤島、外部と遮断されたシェルターの中など、クローズドサークルの舞台はもう出尽くした感はありました。

今作でもはじまりの舞台設定としてはよくある話です。

大学生グループがサークルの合宿のため、OBが所有しているペンションに集まるといった、よくあるシーン。

ところが「ある特殊な」状況により、別荘地に閉じ込められることを余儀なくされてしまいます。そんな状況の中で起こる殺人事件…

「その発想は無かった!」

と思いましたね。勘のいい人はすぐ気付くのかもしれませんが、僕は全く気付かなかったです。

疑心暗鬼になる登場人物たち。その描写も巧み

「お前が殺したんじゃないのか…?」とお互いのことを信じられなり、誰もが怪しく思えてくる。

それがクローズドサークルの醍醐味ですよね。著者の今村さんは本格ミステリーに傾倒していなかったみたいですが、基本はキッチリ押さえ、その心理描写も丁寧でした。

僕は登場人物を覚えるのが苦手で、この人誰だっけ?という状況によく陥ります。が、今作では、心理描写が丁寧だったおかげで、あまり苦労せずに読み進められました。今後どうなってしまうのか、という好奇心で、2日間で一気に読み切ってしまいました。

デビュー作にして3冠を達成

  • このミステリーがすごい! 2018年国内編 1位
  • 週刊文春 ミステリーベスト10 2017年国内部門 1位
  • 本格ミステリ・ベスト10 2018年版国内ランキング 1位

帯にはミステリー作家として有名な綾辻行人さんや、有栖川有栖さんもコメントをのせています。

「その発想はなかった!」が皆さん共通して感じていたみたいですね。著名人も絶賛した「屍人荘の殺人」ぜひ楽しんで下さい。


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